日本タンポポについて
■日本タンポポは安心・安全のシンボル
日本タンポポは【日本環境指標植物】です。
※日本環境指標植物とは、生態学的によく研究され、生息できる環境条件が限られていることが判明している生物のことをいいます。
西洋タンポポ…市街地など人為的改変の著しい土地に多く咲く。
日本タンポポ…田園地域など自然環境が良好に保たれている土地に多く咲く。
■在来タンポポと外来タンポポ
日本には大きく分けると、在来タンポポと外来タンポポがある。
その名前の通り、在来タンポポ(日本タンポポ)は日本元来のもの、外来タンポポ(西洋タンポポ)は外国からきたものです。
私たちが普段目にしているタンポポは在来タンポポではなくほとんどが外来タンポポです。日本で生息している8割が外来タンポポと言われ、在来タンポポは年々数が減ってきているのが現状です。
■見分け方
在来タンポポと外来タンポポは総苞(そうほう)という部分をみると見分けがつきます。
・総苞が反り返らずにとじているものが在来タンポポ
・総苞が反り返ってひらいているものが外来タンポポ
■在来タンポポの種類
在来タンポポには、カンサイタンポポ、カントウタンポポ、シロバナタンポポなどおよそ20種類以上の種類が存在しています。ここでいくつか日本タンポポをご紹介します。
カントウタンポポ…関東を中心に自生。西洋タンポポに生体的地位を奪われ、他の日本タンポポに比べ著しく減少。
カンサイタンポポ…西日本を中心に自生。よく目にする西洋タンポポよりひとまわり小さいサイズ。
エゾタンポポ…東北、北海道に多く自生。葉が大きく広がっている。
シロバナタンポポ…関東より西側の関西や山陰地方に多く自生。白い花を咲かせる。
コウリンタンポポ…ヨーロッパ原産で日本では帰化植物として定着。赤橙色の花びらが特徴。